エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
<< September 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

フォーレスト通信13「明日のためにその2」

JUGEMテーマ:介護

明日のためにその2

 
  前回お話した利用者生活ニーズ調査は、弊社の全ての事業部で実施しました。
 
調査の結果は、今月中に分析結果が出来上がりますので、公開致します。

 
  今日の河北新報朝刊の一面に、気になる調査結果が載っていました。

その記事は、被災地特に津波到達エリアに入る人々が、何の情報源も持たずにエリアに入
る事に注意を呼びかける内容でした。

そう。

実は未だに私達は、余震とそれに伴う津波の再来襲の危険を背中に背負っています。

加えて隣県福島の原発と放射能汚染に関する不安は、私達の地域でも如実にその影響を出しています。

既に福島のみならず、私達の地域は、エリア単位で人口動態が起こっています。

避難ではなく、生活環境そのものを別の地域に移そうとする動きが確実になっています。

進まない沿岸部の復旧。

行政は新しいビジョン提示をしていますが、何年もかかるそのビジョンに人々の生活はついて行けないのです。
 
 
  先日出席したある会議に於いて、気仙沼で医療班を指揮するドクターから、同市では65才以下の人口が急速に減少している事実、同市大島では65才以上と65才以下の人口が等しくなる状態が目前である事が報告されました。

所謂「2050年問題」。日本の年代別人口比率が極端になる問題が、今回の災害で一瞬にして起こってしまったわけです。

こういったエリアで今現在起こり始めている事象に、行政のみならず私達も気がついていないのです。

常に危機と背中合わせの状態で、その中で生活しなければならない人々。

壮大で素敵な未来の提示を受けても、今目の前の危機とその不安を軽減しない限り、私達は、本来の「復興」に向けて前進する事が難しいのでしょう。


 
  「確かな明日作戦」その2は、正に今そこにある不安を、自分達で出来る限り減らす努力をする事にあります。

利用者さんやそのご家族に対する災害防衛は、「利用者生活ニーズ」から抽出されたものを前倒しで出来る事から開始しています。

停電は、恐らく全てのエリアに共通の不安でしょう。療養生活に必要な医療器材はかなり電力を必要とします。

酸素。吸引。介護ベット。その全てにリカバリーできる対応を急がなければなりません。

排泄関連の問題は、個々の障害に合わせた対応が取れるように体制を整えました。

食料や飲料水に関する事。嚥下障害の方に対応する措置。
不十分ですが出来る限り努力しています。

働いているスタッフ達の安全も確保しなければなりません。

初期の起動から考えるのではなく、災害が起こったその瞬間から動ける体制が必要です。

津波到達アリアを巡回中の場合は、サービス提供中であっても利用者さんやご家族と共に
避難するよう指示しています。

又避難の経路や場所に関してもエリア単位でマニュアル化されています。

危機に際し、私達が落ち着いて行動できるように、たとえそれが無理でも、一人でも命を失わないように社内マニュアルは一新されています。

 
 
  災害防衛物資もマニュアルも細かい災害対策も、最低限ですが、傍にあります。

それでもこれから起こるであろう2次・3次災害に私達は対応しなければなりません。

明日を「確か」にするためには、今の不安だけに対応するのではなく、これから起こるであろう事象に如何に立ち向かえるかにあります。

壮大で素敵な未来は、未だ私達の生活の中にはありません。

「心一つに」はかけ声だけで、人々の実生活の中にその機運は起こっていません。

夫々が違った生活環境や障害の下に、地域が引き裂かれたままだからです。

私達は本当の意味で「心一つ」にならなければならない。

夫々が手を繋ぐために、何かが必要です。今は見えなくとも、私達はその手法を見出さなければならないのです。

もう、これ以上の犠牲はいらないと思います。
一緒に、これからを考えてみませんか?

2011.06.08 Wednesday 21:11 | comments(0) | trackbacks(0) | 
<< フォーレスト通信12「明日のためにその1」 | main | フォーレスト通信14 〜明日のためにその3〜 >>