エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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フォーレスト通信11「確かな明日作戦」始動

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 「確かな明日作戦」始動


 台は眩しいくらいの萌黄色に包まれている。
震災から2ヵ月が過ぎようとしている。
スーパーには商品が並びだしているし、あんなに苦労したガソリンや灯油も心配ない。
途切れていた地下鉄も開通し、都市ガスの復旧と並行して飲食店も普通に営業している。
普通のことがどんなに素敵なことか。
先日、沿岸部の友人と食事した時のこと。
「たぶんどんな言葉でも、この環境で生活している人たちには理解してもらえない。」
彼の言葉は、同じ地域で暮らす者ではないような言い方だった。
それは、妬みでもなく、憎悪でもない。若しくは妬みであり、憎悪である。
 私たちの地域は、分裂し始めている。
同じ仙台市であっても、東部道から東側と西側で。東北道から東側と西側で。
西側の人々が安全で快適に見えるのは、果たして錯覚であるのに。
矛盾は見えない。隠され、細分化され、個別化される過程の中で、全てが埋没している。
スーパーの商品も、テレビのバラエティ番組も、そして眩しい新緑の風景も、私たちを安心させ、安らかにはしてくれない。
この2ヵ月に沈殿した疲労。終わることのない持久戦。
些細な言葉に反応し、刺々しい自分に苛立つ。
トラブル続き。まだ駄目なのかと上を見上げる目は涙目。
今そこにある危機に怯え、見通せない明日を憂いる。


希望を強制されると辛いけれど、それが閉ざされては生きていけない。
希望は、自分たちで見つけなければならないことに気づかされる。
私たちはまだ生きている。


「確かな明日作戦」は、そんな確かならざる明日をどう描くのかが命題である。
まず、不安と向き合わなければならない。
不安の原因は、余震であり、津波の再来襲であり、放射能である。
もう一度同じ過ちは繰り返したくない。
不利な環境と条件下ではあるけれど、今を知らなくては備えられない。
備えることで不安を減らしたい。これ以上の犠牲はいらない。


新防災マニュアルは、今週完成するだろう。
マニュアルに沿って、今の利用者を知ろう。
FNSを駆使して、今の地域を知ろう。
そして、できる限りの備えをしよう。


自分も備えよう。マニュアルを反芻し、判断を間違わないようにしよう。
自分を守れなければ、利用者さんやご家族を守れない。
自分を守るということは、自分の家族も守るということになる。
その時を想定し、できるだけの備えを講じよう。


 自分たちだけでは生きていけない。
同じ地域で暮らす人たちに何ができるのかを考えよう。
それは利用者さんだったり、ご家族だったり、近所のおばちゃんやおじさんかもしれない。
分裂してしまった地域は、必要なことが地域ごとに違っている。
今そこで何が必要なのかを知って、そこに必要な支援をしよう。
不安を抑え、誰かに必要とされる明日を創ろう。


同じ世界でがんばる人たちと話をしよう。
自分の不安を消すためには、相手の不安を減らすしかない。
この状況下で、地域が繋がる以外に手段はない。
同じ方向を向く人々と、未来を共有しなければ、明日は見えてこない。
8月には止まっていた新サテライト計画を、始動させる。
廃墟に新しい建物を建設し、私たちの仲間から新しい法人を生み出す。


 膝をついたのは何度目か。
今日から、「確かな明日作戦」を始動させる。
まず、目に見えるところからはじめようか。

2011.05.13 Friday 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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