エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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フォーレスト通信7疲労

JUGEMテーマ:介護

 疲 労

 
  震災から35日目。
訳も分からないうちに、感情が沸き上がったり、痛みに鈍麻している時がある。
そんな時は、決まって身体は動かない。
深い海底で水圧に押しつぶされそうになっている哀れな魚のように、身体は動かない。
悲しいことが多すぎたり、怒りがその方向を見失ったり、耐久や持久といった言葉に嫌悪したり、憎しみや痛みや圧力に屈したり、諦めに慣れたり、痛みに慣れたり。
そんな時、底づきしたように、両膝をついて、許しを請い、自らを批判し、他者を傷つける。
疲れているのだ。疲れ果てている。



「自分より酷い人たちいるから、その人たち助けてやって。」
「おとうさんみつからない。」「子供たちみつからない。」「おかあさんかえってこない。」「家も職場もない。命があるだけ自分はいい方だ。」「借金残っている。でも何も残っていない。」「社員を解雇したよ。」「5時になると奴ら帰っちゃうんだ。」「申し訳ないからこれはいいよ。」「はじめからやり直しなんだ。」「現実かどうか定かでなくなるんだ。」
「がんばってもどうせ原発でだめになる。」「直したのに元にもどっちゃった。」「やらなきゃならないのは分かっているけど、できないんだ。」「休むのはいけないでしょう?」「周りががんばっているんだから自分だけなんてできない。」「これでよかったんだよね。そうでしょう?」「なにかできると思うけど、いらないって言われた。」「急に眠くなるんだ。」「涙が出ないんだ。」「花粉か風邪か悲しみか。」「食べ物ないんだ。」「おとうさん犬のオムツと新聞紙にくるんじゃった。」「ばあちゃん地震忘れて汲んできた水捨てちゃう。」
「今でも十分だけど、いつまで続くのかわからないのは辛い。」



その一言の裏側に横たわる延々とした忍耐と苦労。そして悲しみと憤り。


疲れている。疲れているのだ。
皆、誰もが一生懸命なのだ。夫々が夫々の場所で一生懸命生きています。
休むことに罪悪感を感じ、がんばれの声援に必死に応え、支援を拒み自ら立とうとする。支援を受けることに罪悪感を感じ、声援に応えられない自分を責め、悲しみに鈍麻する。 

 
  先が見えない耐久レース。責任と義務とやりきれないほどの悲しみと。
ゆっくりでいい。だめでもいい。早くなくていい。不十分でいい。至らなくていい。
今夜眠っても、次の朝はきます。みんな待ってくれる。みんな手伝ってくれる。
底についてしまったら、そのまま休もう。何も考えずに休もう。
誰もあなたを責めず、誰もがあなたを理解します。
今夜は、眠ろう。

2011.04.14 Thursday 05:47 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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