エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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フォーレスト通信6支援の思想

JUGEMテーマ:介護

 支援の思想

 震災から30日目。
一昨日の余震。
宮城県沖地震を思わせる大きさだった。
改修中の東サテライトは、見事にやり直しの作業が必要になった。
11日Reオープンはまた遠のいた。
オープンを目指して復旧に勤しむスタッフ達を労うつもりが、逆に励まされた。
もう一度に怯んでいたのは、自分だった。
岩切事務所も大きな被害があった。
前夜の津波警報で非難していたスタッフ達。
「どうして今日出社できたの?」の問いに、「来ちゃった・・」。
自らも被災者なのだ。深夜の津波警報。蘇る3.11。「子供たちはどうしてるの?」
停電中の暗い事務所で、懸命に月末作業を続ける業務支援部。
訪問部隊に休息はない。

 
 ラジオで宮戸島避難所の食料がないこと伝えていた。
ふざけてはいけない。私たちの国は、私たちのこの地域は、飢える人々の存在はない。
車に詰め込めるだけ詰め込んで、美景の浜を目指す。
西日に照らされた嘗ての景勝地。路なき道。廃墟の集落。
「対策本部の公務員さん達は5時で帰っていったよ。」笑う漁師さんたちの笑顔。
焚き火に集まった人々の笑顔は嘗ての浜を想いださせた。


 NHKが伝えた仙台空港の被災。
そのすぐ傍でたくさんの人々を救った包括支援センター。
今はコミュニティセンターに間借りして運営している。
在宅の人たちの物資がない。
市役所や倉庫に物資はあるけれど、在宅で孤立している人々には届かない。
命がけの避難救助をして、自らも被災して、そして屈せず、今孤立した人々を支援する。
地域を守る守護神たち。


  本来最も支援の強化が望まれる石巻エリア。
港の傍の地域基幹病院。病院の玄関前に大きな遠洋漁船が横たわる。
外の景色からは想像もつかないほど清潔に保たれた病棟。
その空間を維持するための懸命の作業。
泥・ごみ・埃・悪臭・泥・ごみ・埃・悪臭。
患者さん達を守る廃墟の守護神たち。必要な時はいつでも声かけてください。


 終わっていないのだ。はじまってもいない。
善意の物資は続かない。善意の支援は必要な人々に届かない。
忘れられ、捨てられる。
廃墟の風景からもう一度立ち上がるための何か。
延々と続く敗戦処理作業。目の前にある不条理。そして危機。
ライフラインの復旧とバラエティ番組という麻酔をもらい、人々は忘れかけている。
沿岸部の危機ではないのだ。
ライフラインの復旧した街中で低体温症や低栄養で亡くなる人々。
家も職も失う危機が、自ら住むこの地域の崩壊がそこまで来ている。
本当の支援とはなんだろう?
自ら「在宅支援チーム」を名乗りながら、解っていなかったその思想。
答えは、フィールドで戦う戦士達の中にある。

2011.04.09 Saturday 06:07 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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