エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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フォーレスト通信4

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フォーレスト通信4

  震災から17日目。
岩切在宅支援ステーション玄関に立つと、南方の空にオリオン座が見える。
電気の復旧前にはあまりに美しく見えて皆驚いた。普段街が明るすぎるだけなのだと思い知らされる。星の輝きを邪魔していたのは私たちなのだ。
今はまた以前のようにオリオン座は少しかすんで見える。
 
 
 物資の補給は大分融通が利くようになってきた。
被災地に向け、全国から支援が届いているからだし、物流も恐らく優先的に考えられてのことだろう。ただ、必要な人に必要な物が届いていないのも確かである。
依然水が十分入手できない地域があり、フォーレストは各車両に大量の水を積んで出かける。灯油も同じで、老人だけの世帯では買いに行けるわけもなく、配達もされていないので布団を被って生活している。相変わらずガソリンの不足から通院等外出は困難なままだ。食事の心配は家屋が被災から逃れていても当たり前のようについて回る。
オムツ等排泄関連の物資は、医療機関や施設が在庫を抑えてしまっている。薬局で購入できるものは限られ、それも在庫限りである。
在宅療養をしている皆さんやそのご家族にとって、こういった災害後の生活の維持が如何に困難となるか。避難して助かったけれど、その後に待ち受ける生活安定のための対策。平時からこういった環境を考慮した対応策を立てておかなければならない。それを何度も思い知らされている。

 
  今回の災害で我々はさまざまななことを学んでいる。
訪問看護ステーションにおいて、看護師と伴に活動するリハスタッフ達。
専門職が互いに連携しあって動く機動力が、支援活動に大きく役立った。
震災直後の安否確認では、リハ職がチェックシートを利用して看護に状態を打診。
生活環境の確認から福祉用具班が即応して起動。
避難所では通所利用者の生活聞き取りから必要要素を抽出している。
元々フォーレストは訪問看護ステーションの中にリハ職や福祉用具班が存在しており、生活全般の支援を目的に活動してきた。しかし今回の震災後の経験で更にこういった機能が地域に有効に働くことが確認できた。
私たちは、自信を持って「フォーレスト在宅支援ステーション」と名のれる。
リハ職の活動は震災直後の安否確認や状態確認から、実際の臨床活動に移行しつつある。しかしそれは右手にリハ臨床、左手に生活支援活動と2つの方向を持っている。2つの方向は実は表裏であり、何も震災が起こったからではなく平時から考慮しなければならない事だろう。

 
   十分とは言えないが、今日からフォーレスト車両は全車両が起動できた。
朝、皆が夫々の訪問先に支援物資を乗せて出発するのを見送る時、ただただ感激でいっぱいだった。
星の輝きを邪魔しているのは私たちの社会活動だが、人が人のために営む活動もまた私たちの社会活動なのだ。

2011.03.28 Monday 23:46 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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