エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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フォーレスト通信3

JUGEMテーマ:介護
 フォーレスト通信3

 震災から12日目。
ライフラインの復旧と共に、どこか弛緩した空気がある。
街では、避難所が統廃合されている。
一時収容した病院や施設は患者や障害者を返し始めている。
新聞は、復興の記事で皆に安心を与え、来週にも事態が解決するかのように伝えている。
苦しい毎日から開放されたい気持ちと、未来に希望を持ちたい気持ちは誰もが持っている。

でも、どこに安心と安全があるというのだろう。
暖かい部屋で、テレビ映像をあたかも映画でも観るように眺め、危機は去ったのだと錯覚する足元で、次々と起こる不条理と不合理。
危機は形を変えていまも私たちの傍にいる。


 フォーレストに繋がる電話の声から。
オムツやパットがない。便が10日も出ていない。尿の色が血の色してる。
配給された水。でもむせこんで飲めない。水分とっていない。
介護用の食材がない。刻み食なんか作れない。とろみ剤がなくなってしまった。
電気がないからエアマットしぼんでる。
透析、薬剤処方等ための通院手段がない。
食事していない。下痢がつづいている子供や老人。熱発がつづいている。
避難所の非常設置トイレでは動作できない片麻痺患者。
環境の変化と物理的条件が整わず、歩行が困難になっている。
往診ドクター・訪問看護ステーション車両の燃料切れ。
避難者受け入れ施設の食材、部材の枯渇。
医療・介護スタッフもまた被災者で、十分な人員が確保できない。
雨と泥まみれのボランティアさん。
障害児を抱えて、買出しや病院にも行けないお母さん達。
いまだ水が手に入らなくて、川から汲んで運んでくる介護者の人々。
施設から帰された認知症患者さんを抱えた家族。

 
 数日前、低栄養で弊社の利用者さんが亡くなった。
スタッフは唇をかむ。
何も終わっていない。震災からも津波からも助かったのに、混乱の中で人々は苦しんでいる。大丈夫の言葉裏に潜む危機。復興の影に隠れて忘れられている人々。
医療人として、福祉に携わる者として、今動かないでいつ動くのだろう。

テレビのバラエティー番組が腹立たしく観えるのはなぜだろう?

2011.03.23 Wednesday 06:49 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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