エルフの日々

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連携ケーススタディ12【ニーズ分類とは何か?パート3】

JUGEMテーマ:介護

 1)期間設定介入群  → 明確な目標設定と生活・介護手法開発がポイント


【運動器支援】

  リハビリテーション分野では最もニーズが高く、又期待もされる分野である。
又、家族をはじめケアマネジャーや主治医の理解も得られ易く、効果を示しやすい。
どの支援サービスにも直接的・間接的に提供される事になる。
しかし、運動器支援の定義はその実領域が広く、専門職の役割分担も明確ではない。
整形外科領域の様な運動器に限定した障害群であっても、生活場面や社会活動といった場面では総合的な対応を迫られる。
故に、サービス提供にあたっては期間限定可能な狭義の運動器支援と、包括的且つ長期間の対応を求められる広義の運動器支援が存在する事を認識すべきである。


 ヾ間設定群
   疼痛軽減、骨折等の期間内後療法、筋力、基礎的な体力等がこれにあたる。
サービス提供に最も適応する専門職の投入が肝要である。
理学療法士が大きな役割を持つが、意外に看護師対応が必要なケースは多い。
特に退院時移行期間の基礎体力低下の群に対しては、実質的リハビリテーションの前に看に よ る集中的なコンディションの調整を行った方がより早期に目的を達する。  
疼痛軽減等一見慢性的に起こっている障害も単純に疼痛軽減を図るのではなく、福祉機器等の利用や生活環境調整等 の総合的対応が必要である。
期間内に問題解決を図り、問題が解消する事で次の選択肢が方向付けられる。
最近特に留意すべき事象としては、医療機関を治療途上で退院したり、不十分な能力開発で在宅移行になるケースである。
  特に障害が重複していたり、高次脳機能障害を合併していたりするとこの傾向が強まる。又、入院中合併症を併発し、限られた治療期間内で必要な措置がとられていないケースも実際に少なからず存在する。
限定的入院日数による弊害ではあるが、医療機関から一旦出てしまった場合を想定しその後の十分な治療システムの構築は急務である。
  障害状況にもよるが、1ヵ月から6ヵ月の期間設定で問題解決を図れるように、サービス提供手法を随時検討する必要がある。
十分に社会生活に対応可能になったり、生活そのものが安定したならば、そこでサービスは終了となる。
  

◆〃兮嚇サービス提供が必要な群
  関節リュウマチや脳・脊髄損傷を起因とする障害などは、その後定期的なメンテナンスが必要である。又内服や栄養摂取等常に管理が必要な場合も想定される。
こういった期間設定に向かない継続してサービス提供が必要な群に対しては、狭義の運動器支援を早期に解消し、サービス提供目的を明確にした継続的なメンテナンスや生活の中で起こってくる障害に対してその都度支援する態勢が必要である。
「無為に・・根拠無く・・」と表現されるリハビリ若しくは関連サービスがこれらに被せられたりするが、これは所謂「維持期」と言う言葉に対するイメージであり、又弊害である。
サービス提供者も、十分なマーケットセグメントをせずに、「廃用性予防」などとピントのボケた包括的目標でサービス提供してはならない。
個々の生活に対応する機能・能力を発揮させるためのメンテナンスであり、決して後方視的な障害維持ではない。又やはり個々に違った生活条件の基で起こって来る問題をその都度解決していくシステムがなければ、生活の質どころか生活そのものを低下させる事になる。
サービス提供にあたっては、頻度・専門職・提供サービス条件等を十分に鑑み、適宜利用者サイドの都合に合致したサービス提供が肝要である。


 運動器支援は、単に運動器の改善だけを図るものではなく、生活阻害因子となる条件を取り除く作業である事を銘記すべきである。
そういった意味で、障害や疾病の十分な理解と、利用者の生活状況を複合的に考察したサービス構築が必要である。
故に、消費者である利用者やそのご家族のニーズを十分把握し、その目的に沿った手段・場所・期間の設定が必要なのである。
そろそろ「誰が、何に対して、どんな目的で、どのくらいの期間、何をするのか」といったサービス提供の立て方をしなければならないし、又それを標準化する作業が必要である。
この点がはっきりしないと、サービス提供のコスト算出などできようはずもない。
そして本来到達可能であった機能や能力を獲得できない犠牲者を生み出している事を、我々は危機として捉えなければならない。
「リハビリ」は聞こえはいいが、本来の概念に基づく「リハビリテーション」が今必要なのである。


【長期支援群】に続く・・・

2010.04.26 Monday 12:23 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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