エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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連携ケーススタディ8【InstrumentalADL支援】

JUGEMテーマ:介護

 【Instrumental ADL支援】・・・・社会復帰・職業復帰・社会参加に対する支援

 
ケース1
 42歳男性。脊髄損傷。両側下肢麻痺。
歩行不能だが、車椅子にて日常生活は高いレベルで自立している。交通事故で受傷。
ここまで2年近く自宅療養している。
家の中は既に環境設定され、車椅子で自由に移動可能。
ご本人の希望は自分独りで外出し、できれば仕事に戻りたいとの事だった。
問題は、長時間の座位と外出を可能にする車椅子の設定と、排尿管理にあった。
車椅子は、シーティング(座位姿勢と活動に合わせた設定)実施し、更正相談所担当及び
車椅子製作担当者と綿密に打ち合わせし製作に向かった。
排尿管理は、主治医より自己導尿の指示。
しかし神経障害のために外出時にはどうしても不安が残った。
特にデリケートな問題のためにご本人もその対応に心を痛めていた。
自己導尿は必ず実施する事として、外出時に間欠式バルーンカテーテル提案。
http://www.team-forest.net/h3-1/barun.html
主治医と打ち合わせし、カテーテル操作練習目的及び管理で訪問看護実施。
ここで生活再設定支援と目的は重なるが、利用者さんの目的が「外出」とはっきり決まっているので、こちらの支援サービス目的は、単純な生活再設定ではなく、IADLそのものに対する支援となる。
現在車の運転も可能となり、外出は自由にできるようになっている。
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ケース2
 68歳男性。胃がん。ターミナル支援で訪問看護が主治医と連携してサービス提供していた。
ここまでは障害悪化ハイリスク支援(ターミナル支援)だが、ご本人とご家族より職場(自営)に半日でも行きたい旨の希望があった。
主治医と相談。緊急時連絡体制構築。車椅子座位設定とシーティングの実施。職場環境設定。
家族及び関係者介護手法習得と連携体制構築。・・・その他細々と細々と・・・
利用者の参加する社会ここでは職場の評価と障害疾病に関するリスク対処を、関係者が夫々役割分担してご本人の社会参加(職場復帰)を可能にした。
約2ヵ月。亡くなる3週間前まで半日の出勤が週2回実施できた。
障害悪化ハイリスク支援転じてIADL支援か?
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達が生活している社会をどのように定義し、そして生活そのものを個別に生かせるのか。
本来、リハビリテーションとはそのような目的でサービス提供されるべきだろう。
IADLを単なる生活関連動作と和訳し、定義の定かでない社会と言う概念をただ利用者に押し付けてはいないだろうか?
「生きがい」づくりなどという大それたそして一方的なこちらの側の都合を、サービス提供の目的にしてはいないだろうか?
生活環境を無視した生活関連動作にどんな意味があるのだろうか?
利用者の「生活」をまるで「管理」するかの如くの我々のサービス提供手法は、もう止めにした方がいいのではないだろうか?
疾病や障害を管理する事が目的の医療機関。「生活」そのものを支援していく地域での活動。医療・介護の狭間が、いつまでも埋められない理由がそこにあるような気がしてならない。

参考
https://ssl.miwapubl.com/products/detail/933
http://www.team-forest.net/g1/images/20.pdf

2010.01.19 Tuesday 23:27 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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