エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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連携ケーススタディ7【障害悪化ローリスク支援】

JUGEMテーマ:介護

 【障害悪化ローリスク支援】・・・「歳のせいだから仕方ない」「そういうの我慢だから」


ケース1
 80歳男性。変形性腰椎症。要支援2。日常生活は疼痛がなければほぼ自立域。
整形外科受診するも、「歳だからね・・」「電気かけて・・湿布もね。」との対応。
仕方なく近所のマッサージ屋さん?に通っているうちに、痛くて動けなくなった。
地域包括担当者から、「このままでは寝たきりなのでは・・」と言うご相談。
拝見すると、整形外科的な神経症状は極軽度。痛みの殆どは腰・背部の筋硬直による疼痛。
ただし暫く臥床していたので動くに動けない状態であった。   
あらら・・
高齢の奥様と2人暮らし。
痛くてトイレに行けないからオムツにしようかと考えている。
地域包括の担当者さんの判断は正しい。
実はこういった何の理由もなく、寝たきりに移行していく方のなんと多い事か。
訪問でのリハ・・ここでは「運動器支援」であるが、実はこのケースの場合、数回の訪問で疼痛は解消し、元の状態に戻った。つまり「運動器支援」はほんの半月足らず。
留意事項は、腰・背部痛を生み出す原因の一つになっていた古いマットレス。
又、お話を伺うとマッサージの実施は、実は誤用の疑いがあった。
安静を要する段階で、かなり強い力で揉まれてしまって、かえって筋硬直を生み出したのでないかと思われるふしがあった。
マットレスや、疼痛防衛のためのサポーターなど相談。
運動は、包括支援センターで実施している機能訓練教室に通う事とした。
今後は、「かかりつけ支援」と必要に応じた相談訪問にて対応。
今は元気に町内会のお仕事されています。


ケース2
 65歳女性。変形性膝関節症。重度の障害を抱えるご主人の介護をされている。
当初、相談を受けて訪問した時はご主人の相談かと思われた程である。
お話をお聞きすると、膝だけではなく下肢全体が痛いとのこと。
介護が大変であること。日常生活にかなり支障が出ていることを伺う。
外来受診など外出して自分のために何かをするのは時間的に困難。
常にご主人の介護が念頭にある。
恐らく、膝関節周囲のコンディショニングだけでかなり改善するのではないかと思われた。
介護保険申請。要支援1と認定を受けたので、介護保険にて訪問開始。
週2回の訪問が2週。後は週1回の訪問に切り替えた。
疼痛は下肢コンディションの改善と共に軽減、立位歩行時は専用のサポーターを使用してもらった。本来は外来受診若しくは通所リハ移行ケースではあるが・・
ご主人の介護があるために、頻回に外出できず、ただただ自分のことは我慢する。
そんな日常を誰かが生活の中から相談にのってくれる。
そういう素地が、要介護を生まない背景になければならない。
約1年後、ご主人が亡くなった事を契機に、弊社リハ特化通所に来所されている。
勿論訪問は終了。来年の春にはきっと要支援状態からも離脱されるだろう。
そしたら・・ご主人の介護で培ったプロ顔負けの技術で、ボランティアなど如何でしょうか?


何かの事情で外出出来なかったり、誰にも相談できずにただただ我慢していたり。
「障害悪化ローリスク支援」は、今すぐに危機的状況を生まなくても後に大きな問題を
抱えてしまうであろうケースに対して、「生活」の場で適宜対応可能な支援である。
医学的には問題は小さくても、「生活」の中ではその問題の大小はお一人お一人で違う。
私達はそこに気がつかなければならない。
「かかりつけ支援」と「運動器支援」を足して3で割るようなサービス提供。
「生活」環境の中で起こる全ての事象に対応する支援。それが「障害悪化ローリスク支援」。


【IADL支援】 に続く・・

参考
https://ssl.miwapubl.com/products/detail/933
http://www.team-forest.net/g1/images/20.pdf

2009.12.25 Friday 17:54 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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