エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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連携ケーススタディ3【運動器向上支援】

JUGEMテーマ:介護

 【運動器向上支援】・・・生活に必要な運動機能・能力に対する支援

ケース1
 78歳男性。ケアマネジャーからの相談。体中痛くて動けないとのこと。
相談訪問時何処が痛いのか聞いてみると、体中と答える・・既往は糖尿と軽度の脳梗塞後遺症。
2ヵ月前まで自分で歩いて通院していたとのこと。
うーん・・麻痺?・・うーん・・再発?・・うーん・・糖尿病からの何か・・うーん。
「痛い」という訴えは、その疼痛の原因と部位の特定がかなり曖昧な場合が多い。
このケースの場合は、麻痺側肩周囲と腰部周囲が痛みの領域のようだった。
注意深く問診したり、触診したりするとどうやらこの2つの痛みは全く別の原因であるようだった。
腰部は周囲の筋肉がかなり硬くなっている。整形外科受診して骨折がないのを確認した後主治医にリスク確認(指示書)。腰痛対策のアプローチ実施。
肩関節周囲は所謂麻痺性。2次的な要因での疼痛のため、その場で疼痛の軽減が計れた。
腰痛は約1ヵ月で軽減。筋力が低下していたが、日常生活は支障を来たさなかった。
訪問終了。その後のメンテナンスのために通所事業に連携した。
脳梗塞だからと、歳だからと、湿布と安静だけの2ヵ月。この間に寝たきりになってしまう方が少なからずいらっしゃる。



ケース2
 70歳女性。3ヵ月前に自宅内階段で転倒。骨折はなかったがその後動けなくなった。
既往は軽度の脳梗塞。日常生活は自立、近所に毎日のようにお茶のみに行っていたらしい。ベット上で全介助の状態。オムツ使用。痛みの訴えだけでなく、とにかく自発的な活動が寝返りから困難な状態であった。家族もケアマネジャーも困惑していたが、誰よりもご本人が自分を責めていた。
「転倒後症候群」・・聞きなれない言葉。でも意外に多いこういった症例。
転倒を機に、歩行が不安定になったり、妙に何かにしがみついたり、若しくは歩けなくなったり。大腿骨頚部骨折など大きな骨折の後などに見受けられる。リハビリをどんなに頑張っても運動機能からは想定できない程能力は低いまま推移する。
このケースの場合、ゆっくり誘導するとその場で座位がとれた。掴まって立ち上がり、支えて歩行が可能であった。家族もご本人も今までなんだったのかと涙目になる。
しかし、階段を前にしただけで脚がすくんでしまった。そして失禁してしまった。
精神的な強さ弱さは全く関係ない。転倒後症候群はだからこそその後に大きな影響を残す。
まず、ご家族が障害の理解を深める事。環境を整えたり介助手法を練習するといった生活再設定支援は勿論だが、それ以上に動作訓練と活動そのものを広げる機会が必要になる。訪問は意外に長期化する。6ヵ月後、4点支持歩行器ににより歩行が可能になるまで、かなりの期間を車椅子を要してしまった。
生活再設定支援と運動器に対する訓練とが混在するようなケースは、訪問リハが最もその効力を発揮できるシーンである。

ケース3につづく

参考
https://ssl.miwapubl.com/products/detail/933
http://www.team-forest.net/g1/images/20.pdf

2009.08.31 Monday 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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