エルフの日々

誰にも「約束」された場所があり・・そして誰もがそこを目指して一生懸命歩いてる
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連携ケーススタディ2−2【生活再設定支援】

JUGEMテーマ:介護

 【生活再設定支援】・・・生活を変える・生活を発展させる

ケース3
  65歳男性。脳梗塞後遺症。全身状態は安定。介護手法や日常生活は落ち着いている。
ベット上や床上起居動作、歩行の能力向上で更に自立度が上がるだろう見込み。
麻痺側肩周囲及び股関節周囲に疼痛の訴え。理学療法士による訪問スタート。
肩周囲及び股関節周囲の疼痛は筋緊張影響によるものだが、問題は生活上必要な動作が未完成なために、2次的障害として疼痛を引き起こしている事であった。
生活再設定支援ではなく、運動器支援(後述)に分類されるかに思われるが、意外な落とし穴がある。ご本人の訴えは疼痛を主としていたが、果たして本来のニーズはそこにあるのだろうか?
・・・ 
この場合、訪問はコンディショニングを主目的にしがちだが、これは悪戯に期間を長くしてしまう。
廃用性症候群予防の目的が指摘されそうだが、逆にこのようなケースの場合は訪問リハビリが廃用性を招きかねない。
週1〜2回程度の限られた時間でその予防は可能だろうか?若しくはサービス提供者がイメージしている廃用性とはどのようなものだろうか?
身体及び精神・機能能力の改善に際し、本来生活環境や社会的背景を考慮した廃用性であるならば、定義は些か違った見解があるように思われる。
勿論、肩周囲及び股関節周囲の疼痛除去は必要である。そのためのコンディショニングは当然プログラムされるべきである。
問題は何故そのような2次的障害を表出させてしまうかであるし、又本来の意味で能力の向上を計るのであれば、自ずと訪問だけのサービス提供では限界がある。
ケース3の場合、本来装着していなければならない足部装具を生活の中では未使用であった。そのため立位や歩行がかなり不安定になり移動が限定されてた。結果としてベット周囲が生活環境になっており、活動性はかなり低いものとなっていた。足部装具未使用の理由は至極単純で、不適切な処方によるもので装着時に痛みがあったからである。
訪問でのリハビリは、コンディショニングと同時に、装具使用が可能になるような手配、一時的な車椅子使用を可能にするための設定、環境設定、外部通所リハに継ぐための準備等が必要になる。
これら一連の流れを利用者、ご家族、ケアマネジャー、主治医と共有し、目的と期間を定めて訪問に当たる事が肝要である。
  身体障害者手帳を利用し、装具を製作し直し、ある程度起居や歩行が改善し、外出できまでに体力が回復したところで、リハを重点的に実施する通所事業所に連携した。
・・・
 限られた時間と環境の中で全てを網羅するようなリハビリテーションは不可能である。
又、現在の通所事業所にどれ程本来のニーズを汲み取ったサービスプランの設定が可能だろう?
リハビリテーションサービスが、本来の意味で利用者ニーズに応えるためには、自らの守備範囲をしっかり認識した上で、最も効果的なプログラムの構築が望まれる。
言い換えれば、万能感なぞはゴミ箱に捨て去り、その環境で可能な目的達成範囲を見極められる事が専門職としての真価であるように思われる。
・・・
生活再設定支援プログラムにつづく

参考
https://ssl.miwapubl.com/products/detail/933
http://www.team-forest.net/g1/images/20.pdf

2009.07.31 Friday 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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