エルフの日々

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連携ケーススタディ2【生活再設定支援】

JUGEMテーマ:介護

 【生活再設定支援】・・・生活を変える・生活を発展させる


ケース1
  68歳男性。脳梗塞、後に頚椎症合併判明。四肢麻痺。
初めてお会いした時は、ベットで寝たきり生活であった。地域の保健師さんからの相談。食事はベット上で家族介護。排泄はオムツ使用。要介護5。本人からは四肢の激しい痛みの訴え。ご家族からは介護負担取り分け疼痛で夜眠れず、ずっと起こされてしまう事伺う。
他訪問看護事業所との共同作業にて訪問開始。

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  疼痛原因は複数評価されたが、医学的情報が少なすぎて手探り状態にてアプローチを
余儀なくする。端座位は不可。疼痛軽減のために身体的・環境的アプローチ実践。
寝たきりでギャッチアップだけの姿勢変化が、疼痛を助長している事確認。まずは端座位確保のための対策。この時点で車椅子座位は保っても30分が限界であった。

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 このケースの場合は生活を再構築しなければならない事象は多岐に渡っている。
生活再設定支援は、既に生活環境にあり且つ実際に介護が実践されている事を念頭にしなければならない。
つまり、既に何らかの方法で介護手法が在り、関係者はその手法や環境に適応している。又時間経過があり、退院時とは違った見方や思考を持っている。
この状況で、医学的な概念だけを押し付けた場合、そのサービスは受け入れて貰えないか若しくは、本来のニーズを引き出せないまま時間だけを経過させてしまう結果になる。
生活再設定支援は、本来のニーズの確認共有と具体的な目的指向でのサービス提供でなければならない。故に、期間設定をしてサービス提供を実践する事になる。

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 ケース1では、問題解決と目標設定に於いて看護師・福祉機器専門員・介護ヘルパー・理学療法士・作業療法士・ケアマネジャーそして主治医が連携をとった。介護負担軽減と言う抽象的な目標設定ではなく、具体的に顱北覦続擇北欧譴觧・髻房岼愡匣属未任△訥度の時間を過ごせる事・鵝鵬雜遒忙臆辰垢訝もが車椅子に移乗できるようになる事、の3つをテーマにした。
暫くは、主治医と看護師に全身リスク管理と服薬の調整コントロールを、理学療法士が座位を可能にするための疼痛軽減と姿勢・耐久性のためのプログラムを、福祉機器専門員は介護手法に合わせたマットレスや座面シートの選定を、ご家族と介護ヘルパーはベット上及び車椅子移乗のための手法の練習を実践した。
 結果、相当な期間を要したが、日中・夜間とも疼痛の訴えがなくなり、そのころには車椅子で日中を過ごす事が可能になっていた。心配した座位による全身症状の変化もなく、又褥瘡もつくらずに済んだ。この後この利用者さんは、通所リハに移行したが、立位の確保と上肢機能の向上からセルフケアの訓練のために、老人保健施設に定期的にショートステイするまでになった。
次の連携は在宅サービスと施設・通所サービスへと移行した。

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  ニーズとホープを同一に解釈する事は、そのリスクに配慮が必要である。
ケース1の場合、疼痛緩和目的に、コンディショニングとポジショニングだけではニーズを満たしていない。環境や生活手法そのものに対する思考を変える作業が必要であった。
生活が実践されている環境で、我々専門職が役割を遂行するためには、十分なニーズの把握と抽出の作業が必要で、且つそれは関係職種・関連サービス提供事業所(誰よりもケアマネジャー)・利用者ご本人・ご家族と情報を共有し且つ変化に即応しなければならない。
期間設定をし、目的指向型サービス提供を実践する事が、生活や介護そのものを変える手段である。
そのために提供されるサービスそのものに根拠と確かな結果が要求される事は当然であり、且つ標準化していく事が不可欠である。

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ケース2につづく・・

参考
https://ssl.miwapubl.com/products/detail/933
http://www.team-forest.net/g1/images/20.pdf

2009.07.10 Friday 17:17 | comments(0) | trackbacks(0) | 
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